セルフケアもプロケアも大切！
予防歯科について
むし歯予防や歯周病予防には、セルフケアと同じくらいプロケアも大切です。
毎日行うセルフケアでは、細かく落としきれない歯石やバイオフィルムを歯科衛生士によるプロケアで定期的に除去していくことで、お口の健康を守っていきます。
痛みなどの症状がでてから行く「治療のための歯科医院」ではなく、「予防のための歯科医院」になるため、患者さんのサポートを歯科医院で一緒に行います。
プロケアとセルフケアの両輪で、いつまでも健康な歯で食事を楽しみましょう。
家庭でできるセルフケアとは
ご自宅で行う予防ケアを｢セルフケア｣といいます。
どんなに歯科医院で定期的にクリーニングをしても月に一回程度です。30日あるうちの1日だけきれいにしても予防にはなりません。
やはり、毎日のセルフケアが重要です。
歯磨きの仕方だけではありません。お一人お一人のお口の大きさや歯並びにあった、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシを使うこともセルフケアのひとつです。
また、間食や嗜好品など食生活の見直しもセルフケアになります。
もちろん歯科医院でも「どんなものを選べばいいか」「ブラシの当て方」など、アドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
セルフケアとプロフェッショナルケア
の違いについて
セルフケアでは、歯垢(プラーク)の除去が目的です。
しかし、どんなにしっかり磨いていても、いつも通り生活しているだけで、細菌の塊が膜をつくるバイオフィルムが形成されます。
バイオフィルムが形成されると、歯ブラシでは除去しづらくなりますので、歯科医院にて歯科衛生士が専用の器具を使用し、バイオフィルムや歯石を除去が必要です。
また、フッ素が配合しているペーストなどには歯の質をあげたり、プラークが付着するのを予防したりする効果があります。
歯科衛生士が行うプロケアは、むし歯の治療とは違いますので、歯を削ることなく、ツルツルした歯になり、爽快感を味わえるのがメリットです。
年齢別｜予防ケアの方法
むし歯の予防ケアの方法は年齢によって変わります。年齢別のおすすめケアをご紹介しますので、参考にしてください。
歯科医院に通うタイミングもご紹介します。
0～1歳のセルフケア
歯が生え始めるのは、生後６カ月頃からです。
この頃はまだ、食べられるものが決まっているため、保護者の方は、ガーゼなどを使用して拭く程度でかまいません。
まずは、お口の中を触られることに慣れてもらいましょう。
歯がある程度生えて、ガーゼにも慣れてきたら、小さなワンタフトブラシで磨いてあげてください。
年齢的にも、うがいが難しいので歯磨き粉などは使用しなくて大丈夫です。
また、セルフケアだけではなく、歯が生えてきたタイミングで歯医者デビューしましょう。
年齢の低いうちから、歯医者に慣れておくことやフッ素の活用することで、将来のお口の健康にもつながります。
2～3歳のセルフケア
歯磨きに慣れてきたら、フッ素入りの歯磨き粉を使いましょう。
うがいがまだ難しければ、ジェルの歯磨き粉など、うがいが不要のものもあります。
2歳を過ぎると、少しずつ食べるものの種類が広がってくる時期なので歯磨きはもちろん、おやつなどの間食は、ダラダラ食べずに時間を決めるなど、とり方にも注意しましょう。
4～12歳のセルフケア
年齢があがればあがるほど、自分で歯磨きをしたがります。
成長として大切なことではありますので、歯科医院でブラッシング指導を本人が受け、歯磨きのスキルをあげましょう。
しかし、乳歯から永久歯の生え変わりの時期でもありますので、むし歯のリスクも高くなります。できるだけ、永久歯にすべて生え変わるまでは、保護者の方の仕上げ磨きも行いましょう。
また、フロスや歯間ブラシの使い方も覚えて、仕上げ磨きの際に使えるといいでしょう。
歯科医院では、定期的なフッ素塗布やむし歯予防のためのシーラントを行います。
13歳～18歳のセルフケア
仕上げ磨きを卒業して、自分だけで磨いてむし歯予防していきます。
思春期は、ホルモンバランスなどにより、磨き残しによる歯肉炎などが起きやすいのでしっかりとしたケアが必要です。
小さな頃から、歯科医院へのメンテナンスや歯磨きのときのデンタルフロスが習慣化していることで、むし歯のリスクを下げることができます。
成人の方のセルフケア
80歳まで健康な歯を20本維持できている人の割合は51.2%です。（平成28年度の調査結果）
参考：平成28年歯科疾患実態調査（厚生労働省）
20歳を越えると、「むし歯予防のための歯磨き」から「歯周病予防のための歯磨き」を取り入れていかなければいけません。
歯科医院でブラッシング指導を受けたり、3カ月に一度の定期検診を行ったりしながら、いつまでも自分の歯で健康に過ごせるようにしましょう。
予防のために定期検診の
受診をおすすめします
むし歯の治療が終わった方はもちろん、むし歯や歯周病など問題がない方も定期検診は重要です。
定期検診をおこなうことで、むし歯の早期発見早期治療につながります。
何かお口に症状がでてからだと、むし歯や歯周病が進行していたり、場合によっては抜歯をしなくてはいけなかったりするなど手遅れになる可能性もあります。
ご自宅でのセルフケアは大切にしながらも、歯科医院での定期検診やプロケアを行い、どちらのバランスもとりながら、お口の健康を守っていきましょう。
予防歯科は日曜午前中も診療している
きしかわデンタルオフィスへ
当院は、土曜日は18時まで、日曜日も午前中のみ診療を行っています。
平日はお仕事や学校で忙しい方も、週末を利用し予防歯科を受診される際はアクロスプラザ富沢西内の「きしかわデンタルオフィス」へお越しください。
商業施設にありますので駐車場も広く、通いやすい歯科医院です。
