来年のダイレクト料金を検討中
2018年01月10日(水)
こんにちは。院長の岸川です。
一本の歯の治療を全ての制限抜きで自由診療で行うダイレクトボンディングですが、未熟な部分もあるせいか時間がかなり必要となります。
虫歯の大きさ、位置、噛み合わせ等にもよりますが、複雑なケースでは一歯の治療に1時間半程度はかかってしまいます。(時にはそれ以上)
その時間をかけただけの精度は出来ていると思いますので後はこの精度のまま治療のスピードを上げられれば文句なしですね。
今回は15,16の2本の歯を治療します。
治療中に17までラバーダムすればやりやすかったかなと思いましたが、特に問題なく出来たので良かったです。
14,15,16は歯肉縁までラバーしました、少しずつラバーも綺麗になってきてます。クランプはもっとトリミング必要だったかもしれません。
隣の歯が傷つかないように金属で防ぎます、マイクロ使っていても最小限の切削を意識すると隣が削れることがあるので安心です。
この位置の虫歯なら横からスロットで形成とも思いましたが位置が縁下に近かったこと、虫歯が大きく詰める際に隙間なく詰めれるか不安があった為に今回は辺縁隆線の削除を選択しました。
かなり神経に近く歯の1/3程度の大きさに広がっていて、治療しながらこのチョイスで良かったと思いました。
レントゲンで調べてはいましたが想定外の大きさでした。
結局はこの大きさまで入り口を広げてやっと直角に曲がった器具で内部を綺麗にすることが出来ました。
マージンの立ち上げは直視で行ける所は直視でやったほうがいいですね。
マイクロ前提のやり方にはなりますが。
16の虫歯はもっと大きいです。青く染まる部分が虫歯
これはレントゲンで想定済みです、咬合面の古い詰め物を外してそこから虫歯を除去しますが。この虫歯も歯肉の近くから発生したものです。
今回は古い詰め物の分視界も十分に取れたのでトンネル形成できる所はやってます。
ほとんどトンネル形成はやらない(虫歯の取り残しがかなりの確率で起きる、もしくは隣の歯を削る)のですが今回は少し上部鼓形空隙部分が残せそうに見えたので行いました。
色んな角度がついた器具を使って外側を残して虫歯を取って行きます。
器具が届かなくなったら入り口を広げて、これもかなり神経に近く綺麗にするのに時間がかかりました。
15はダイレクトして、16は辺縁隆線までダイレクトで咬合面はCRで塞いでる状態です。
乾燥しているので治療直後は天然歯は白く見えます。
想像以上に時間がかかり咬合面は次回ダイレクト行います。歯肉縁下から辺縁隆線までの立ち上がりは問題なく仕上がりました。
ダイレクトの一番のポイントだったので一安心です。次回歯肉の状態や再度、精度の確認を行う予定です。
今年は今の料金設定で行いながら検討したいと思います。