新年初日の診療が終わりました。親知らずの抜歯とダイレクトボンディング
2018年01月04日(木)
今日は久しぶりに埋伏智歯の抜歯を行いました。
下顎の中にある神経が見える程深く埋伏していましたので大変疲れました。抜歯後は神経が奥に確認できる状態でした、出血がかなり少なくドライソケットが心配です。
ドライソケットとは抜歯した後に血の塊が骨を覆うことが出来ずに骨が直接露出してしまうことです。親知らずの抜歯後疼痛で一番痛みが出るのがこのドライソケットです。
抜歯後の注意点は強くうがいしない、ストローで強く吸うような行動(吸啜行動)を避けることです。細かいことは色々ありますが、ドライソケットになってしまうと2週間程眠れないほど強い痛みが続きます。
まずはドライソケットにならないよう丁寧に抜歯を行い、処置後は注意事項を守ってもらうことが大事ですね。
親知らずの抜歯後は今年最初のダイレクトボンディングでした
右下の奥から2番目の詰め物をやり直します。
一番奥の歯は頬側が欠けてしまっていますがすでに噛み合っている状態です、近心遠心の辺縁隆線が残っているのでアンレーにするかダイレクトでMIを第一で考えるか悩ましいですね。既存の詰め物がどのくらい深いかにもよりますが、遠心の破折が今後リスクになるのでアンレーが安心ではあるのですが、、、でもダイレクトのMIは魅力的。自分だったらダイレクト、、、、かな?
とりあえず奥から2番目のダイレクト直後
溝や隆線を付与することで歯にかかる力を点接触にすることで、長持ちするようになります。
噛み合わせの調整後に研磨して終了。赤い着色は噛み合わせの審査です。
詰め物のみ研磨しているので既存の歯質に赤色が残ってしまってますが問題ありません
削る量が最小限でかつ審美的な治療は条件が許せばダイレクトボンディングで間違い無いですね。