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根管治療から審美治療まで

2018年03月12日(月)

こんにちは、院長の岸川です。

 

 

同業者の方しか見てないだろうと毎回専門用語使ってブログ書いてますが、一般の患者さんでも見られている方が多くてビックリしています。

 

 

 

 

 

以前からダイレクトばっかり書いていたので根管治療についても軽く書いておこうかと思います。

 

 

 

 

 

 

皆さんは小さい虫歯なら保険外、保険内関係なく白く詰めれるのであまり治療に際しては気になさらない方が多いと思います。

 

 

 

 

 

 

実際、虫歯が進行して被せ物になる時に保険外か保険内かを選択するものだと思っていたとよく聞きます。

 

 

 

 

 

そして保険外を選択された時には”見た目”は大きなウェイトを占めていると思いますが、それと同時に”長持ちする”もしくは”生涯もつ”とそれが保険外の被せ物だと認識されているのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

実際は様々な治療の上に歯の保存が成り立っているので、一概に被せ物を保険外にしたからといって大丈夫とは限らないのが現実です。

 

 

 

 

 

 

昔、メタルボンド(セラミック)を被せられた患者さんの再治療時です。

 

 

 

 

 

 

 

 

残っていた歯は感染が進んでおり、再治療はおそらく今回が最後になる(歯の治療回数には限界があります)状態です。

 

 

 

 

 

 

金色の金属が歯の根の奥までネジ切りされており、他院では除去する際に破折する可能性があると診断されたとのことです。

 

 

 

 

 

 

 

全くその通りで、専用の器具とマイクロスコープがなければ私も除去を試みようとはしないと思います。

 

 

 

 

 

破折しないようにするとなるとひたすらに金属をピンポイントで削るのですが、歯の厚みがそもそもないので0コンマ数ミリのずれで歯に穴が開くことになります。

 

 

 

 

 

 

 

1mm程度の大きさのバーで金属のみを選択的に削ります

 

 

 

 

しっかりと金属と歯の間も感染が進んでいるのもマイクロスコープを使用すればすぐに分かります。

 

 

 

 

 

今回は歯肉の下に虫歯が進行しており、その除去をしっかりして隔壁を形成しなければラバーダムが行えない状況です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青く染めては除去を行い、科学的に徹底的に綺麗にします。

 

 

 

 

隔壁を作り仮歯を入れて今回は終了。次回から感染根管治療をスタートさせます、1回か2回で終わらせる予定です。

 

 

 

他の症例ですが、感染根管治療にも大きく難易度はあります。

 

 

 

歯肉が大きく腫れて来院されましたが、神経の処置は何もされていなかったので歯の内部が破壊されずに簡単に感染除去が可能でした。

 

 

 

 

こちらは感染が大きく進み、根の入り口までは何かのセメントで詰めてあったケースです。

 

 

 

 

4根管なのですが全て狭窄しており、超音波で少しずつ削りながら慎重に治療しなければなりません。

 

 

 

かなりの時間を使って治療しても成功率は6~7割が頭打ちと言われています(外科的な治療を除いて)

 

 

 

 

この根管治療の状態によっても歯が長持ちするのか、悪くなるのかは決まります。建物の基礎工事と同じで地盤をしっかりしておかないといくら豪華な家を作っても長持ちしないのと一緒です。

 

 

 

 

 

 

むしろ根管治療になる前の簡単な虫歯治療からしっかりした治療が必要だと考えています。

 

 

 

 

 

その方が料金も安いですし間違いなく歯が長持ちするからです。

 

 

 

 

 

最後に前歯の簡単なダイレクトを

 

 

 

術前

 

 

 

 

術後

 

 

 

前歯のダイレクトで重要なことは形態です。

 

 

 

歯肉をしっかり圧排して見えない所に段差が無いようにすることです。適当に前歯の隙間を詰めても虫歯や歯周病のリスクが大きくなるだけです。

 

 

マイクロスコープは本当に審美治療になくてはならない治療器具になりました。

 

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