ダイレクトとCR修復の違い
2018年02月14日(水)
こんにちは、岸川デンタルオフィス院長の岸川です。
県外からの問い合わせも今週は何件かありました。皆さん歯医者さん探しに苦労されていることを実感します。
他にも保険外治療についても質問があるのですが一番説明が難しいのがダイレクトボンディングと保険内の白い詰め物の違いかと思われます。
単純に答えると精度の違いになります。他にも保険外の材料を使ったりもしますが、、、、
保険で白い詰め物を行う時は基本的に20分以内で終わる時が多いです、拡大鏡で虫歯を削って詰める。シンプルです。
それがダイレクトボンディングになってくると大きく話が違ってきます。細かい作業の積み重ねによって術後の精度を高めていきます。
口腔内の湿度では詰め物の接着強度が低下するため湿度への対応
必要な部位に必要な酸処理
マイクロスコープを用いた最適な虫歯の除去、またクラック(ひび割れ)への対応
詰め物と歯の境界を段差なく詰めるための工夫
天然歯を模倣した歯と歯の接触点の形態
それらをクリアした上での審美性の獲得
今月二宮先生の審美セミナーでMMP(処置する歯から放出される詰め物への接着力を低下させる因子)への対応も学んできました。
もちろん神経を出来るだけ残せるように対応します、保険内の詰め物だと神経が露出すると感染の対応が間に合わないことが多いです。
出来ることなら全ての治療で神経は保存したいと思っているのですが、マイクロスコープで処置していないのでその神経が残せるのか感染がどのくらい広がっているのかの診断が難しくなります。
最大の難点は治療に時間がかかるので顎が疲れるということですね、、、、、、1時間以上かかりますとお話しすると辞退される方が多いのも事実です。
でも私自身がダイレクトボンディングで治療されていますが、治療時間さえ我慢すれば即日で回復かつ歯に最も優しい治療だと確信していますし満足度が高いです。
意外と治療中に寝る方が多いので(私も治療されている時はよく寝てました)ずっと我慢している訳ではないと思います。
知人も歯科関係者もスタッフも皆ダイレクトを選んでくれるので期待を裏切らないように頑張ります。
色調によって色が合わなくて申し訳ないと思う時があります。ダイレクトであればやり直し、色の変更は随時対応いたしますので遠慮せず言ってもらえると助かります。
最後に症例を、、、、
36,37のシンプルインレーのダイレクトです、この時は術前診断が甘く簡単な治療だと思っていました
まずインレーが深い!保険診療でもインレーの2次う蝕で外す時が多いですがなんか毎回インレーが深い!!
外す時は歯質を削らないように慎重に金属だけ削るのですが、これが結構時間がかかる
プレデターのバーの交換が早い、、、、、保険だと赤字だ、、、、
深い金属の詰め物入ってるから案の定、辺縁隆線にクラックが、、、、、マイクロでよく見たら水平にも底の方に入ってるし、、、、
ダメなところは削って結局は歯と歯の間も詰めることに、、、、予定時間大きくオーバー、、、、、
深い金属の詰め物の時は高確率で罅があります(歯が割れてます)
保険診療では細かいところへの対応が難しいですが、保険外のいいところは時間をじっくりかけてこだわれるところですね
それでも保険診療では拡大鏡を使用しながら(時々マイクロも保険で使用しながら)長持ちするように配慮は行なっていますが時間がやっぱり足りません
最終研磨は次回にして、患者さんも急いでいるので取り急ぎ写真とって終了。
今回はzooを使用、人によってラバー使い分けです
長時間お疲れ様でした。
次回は神経の保存について書ければ書きます
毎回ダイレクトですもんね、、、、、