すっかり秋になりました
2019年09月20日(金)
久しぶりの更新です
9月15日、東北大学病院の研修医の先生方が3名当院の治療の見学にいらっしゃいました。
他県の歯科医師の先生から当院の見学を勧められたようで、嬉しい事です。
歯科医師として働いていく事で考え方等を伝えましたが、これは歯科医師一人一人構築されるものなので難しいですね、、、
今後も後輩に負けないように診療アップグレードしていければと思います。
5-Dのセミナーが終了してしばらくブログはお休みしておりました。
予約が確保し難い状況を改善するために、勤務医の百々先生に来て頂いております。
元々は東北大学の1年下の後輩で、同じテニスサークルに所属しペアを組んでいました。
勤務医の先生を雇用する時に難しいのが得意分野だったり、向上心があるのかの見極めだと思っています。
なので、できれば知り合いの先生から常勤の先生はお願いしたいと考えておりました。
ルーペ(拡大鏡)は使用するのか、セミナーや勉強会に自発的に参加しているのか
今まで1人で勉強することが多かったのですが、向上心がある仲間が増えるとモチベーションも向上しますね。
そんな百々先生ですが、休みを使って勉強頑張って頂いております
歯周病学会や
歯の根の治療等
今度東北大学関係で発表するとのことで、感心しております
色々とこのようなブログを書いておりますが、私の病院は一般的な保険医療機関の1つに過ぎません
保険診療を基本として日々診察させて頂いており、治療は基本30分、経過観察や消毒等の診察は治療の合間に見ております。
大学病院では患者さん1人に保険診療で90~180分まで診察時間を確保できますが、当医院では申し訳ないですが難しいです。
なので大学病院等での治療を受けられてきた方で当院に来院される方は、その点ご理解いただければと思います。
客観的に直せるもの、レントゲンやCTに移る病気や虫歯、歯周病は治療して改善させますが、歯の周囲の違和感、舌や口腔内の痺れ、時には歯の痛み(筋膜痛の錯誤通含む)は問題点があれば治療して経過を見て改善なければ、他の疼痛専門外来医療機関への紹介かより長期間の経過観察となります。
例を挙げれば、
内科、口腔外科等で口腔内の痺れや痛みの原因が分からずに来院された方は、虫歯も悪習癖もありませんでした。
私の病院にいらっしゃった時は舌の萎縮が現れていたので鉄か亜鉛またはビタミンB12の欠乏等の異常が考えられます
しかし、これまでの血液検査で鉄の項目は検査されててもビタミンB12の項目がなかったので、追加で再度検査依頼を抱いたところ悪性貧血(ビタミンB12欠乏)の診断でその治療により口腔内の痺れ、痛みが改善された方もいらっしゃいます。
なので感覚的な異常の改善の為に当医院で治療を行い、症状の変化が見られない場合は診断が難しくなります。
客観的なものであれば治療が必要なのでご説明しますが、それが感覚異常とリンクしているかは実際治療して見ないと判断出来ないことも現実あるからです。
特に筋膜痛は歯の痛みに似た症状も引き起こすことがあるので要注意です。
話は変わりますが、
歯内治療も毎回根の先まで治療出来ればいいのですが、それが難しい時もあります。
金属が根の先に詰まってしまっているケースです
専門家でないと分からないと思いますが、根の中に金属が見えます(左側の黒い穴の中)
色々と器具を使って取れてきたところです
今度は右の穴の中の金属を除去しようと試みますが、途中で金属が折れて根の先端に少し残りました
金属は残っていますが、痛みの再発もなく治癒も良好です。
金属が感染源にはならないのですが、しっかり薬剤で洗浄しようとすると取れればいいなといったところです。
治療は綺麗に詰めることでも、金属を取ることでもないと思っています。
感染しているものが取れて、生体の治癒反応がみられればそれは良しと判断します。
私は自分に出来る範囲内での治療を行います、どうか保険医療機関の一つということをご理解いただき来院の程宜しくお願い致します。