明けましておめでとうございます。
2019年01月21日(月)
ブログを更新しないまま数ヶ月、時間が経つのは早いですね。
最近は寒さも厳しくなり、体調不良でのキャンセルの方が夏より多いです。
健康が第一です、体調が優れない方は無理せずご連絡頂ければと思います。
私も体が資本なので気をつけます。
さて、先週も月に一度2日間の勉強会に東京に行ってきました。
早いもので来月で一年コースが終わりを迎えます、母校の大学年間授業料の3年分がこの一年コースにかかりました。
2年前にも別の一年コースに行きましたが、基礎からアドバンスにかけて大事なことは基本的なことを確実にやるかどうかです。
知識は最先端の知識がアップデートされ、様々ある治療法でのトラブルなり利点なりを聞けます。
これは学会なり歯科雑誌なり、また海外の論文で発表されたやり方を実際やられた先生がどんな経過をたどったのか、このやり方はあまり論文通りにならない、バイアスがかかりすぎて参考にならない等教えて頂けるので患者さんに不要な治療法の提案が避けられたり、低い侵襲で治療の提案が可能になったりと大変参考になりました。
まあ最近はもっぱらインプラントを含めた治療の勉強していますが、当院では抜歯前に保存する治療の提案ばかりなのでちょっと実践的ではないのですが、、、
毎回実習が長時間確保されていて今回も豚の骨を使った骨造成、インプラント、歯肉造成の実習でした
新しいマテリアルなり使えていいのですが、歯科材料は高いですね。
豚の骨に使っている金属のシートは骨造成に使うのですが一枚3万円程だったかな?
人工骨補填材や、骨再生薬剤も数万円です。あれ?当院で骨造成やったら材料代だけで料金オーバーする、、、
ケースによって料金も考えないといけないですね、、、、
ブログだとダイレクトの話ばっかりしてきましたが、ちゃんとセラミックも行なっています。
歯の脱灰が進んだ状態です、歯と歯の間も保険の詰め物が入っていて着色、虫歯になっています。
このようなケースではダイレクトよりもセラミックのラミネートベニアの方が有利です。
上前歯4本にセラミックしています。すぐに歯茎も馴染みました。
表面一層削る必要はありますが、色の変化がない、脱灰しない、同時に作成する際は色の統一感が出る等メリットも多いです。
患者さんに治療する際はあまりしつこくないように治療法の提案もしますが、他院で抜歯と診断された歯を自由診療で残すと、他の歯も保険外での治療を希望されます。
ただし抜歯と診断される歯は致命的に感染が進んでいるか、歯周病が進んでいるか、虫歯で崩壊しているかなので最善を尽くしても治らない可能性があります。
それでも少しでも治せる可能性があり、感染の再発が少ない方法があるならと希望されます。
自由診療も万能ではないので悪くならないようにセルフケアと早期治療、定期検診が大事ですね。
例えば下の歯は歯周病の進行、歯の内部の感染も進んでおり、歯周外科よりも歯を一度抜歯して歯の先端の感染部の除去も試みた症例です。
治療前は歯がグラグラと動いていましたが、今ではしっかりと噛める状態まで回復しました。
黒いものは全て歯石です、抜歯しないと残さずきれいにするのは困難でしょう。
綺麗にして再度口の中に戻します。
もちろん事前に歯の内部の消毒と感染の再発防止の為にMTA(セメント)で歯の内部を封鎖しています。
現在は他の歯の感染の処置を行なっておりますがそちらも現在は良好に経過しています。
マイクロスコープで歯の内部の感染を徹底的に除去したら腫れもそれからは一切出てきていないのでとりあえず安心しています。
こちらは一本のみセラミックで治療していますが、色合わせの難しさを実感します。
他にもホワイトスポット(歯の白い濁り)とハト派の隙間の治療希望だったのですが
最小限に歯を削るダイレクトで対応しました、治療中は歯は極度の乾燥に晒されるのでより白く色が変わります。
当然最小限にしか削っていないので残したエナメル質の白さを拾っているのでしょうが、経過観察で問題ないと私は判断しました。
それでも患者さんにはやはり色の出来に満足いただけなかったのですが
次回来院時にはすっかり馴染んで歯の変色もありません、術後に満足されたようでした。
手を加えていないですが、これだけ歯の色は乾燥で変わります。
でもやはり一番多いのは前歯の隙間を綺麗にしたい方が当院では多いです。
出来るだけ満足いただけるようこれからも頑張りたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。